妻の夏菜と新居に引っ越した時から僕の悪夢は始まった。隣人は典型的な親のスネかじりで引っ越し当日から玄関先はゴミの山で異臭を漂わせていた。不動産会社でも注意出来ない程で新生活の出鼻を挫かれた僕は怒りが頂点に達し隣人の家に乗り込んだ。気弱そうな男で僕を見てひたすら謝り続けていたが、夏菜を見る目が異常で只ならぬ不気味さを感じていた。それから数日後、異臭騒動が収まった頃、夏菜の様子に違和感を覚えて…。