なんだか夫が慌ただしく、食事をしていてもため息ばかり…。聞けば昨今の社会情勢を受け、夫が経営する工場の生産に必要な海外からの部品輸入が滞っており、安定した買い付けの為信用金庫に多額の融資を頼んだところだと言う。早速、担当になった信金の久田が訪ねて来るが、芳夫の傍らに寄り添う亜希の色香に、我が物にしようと画策。自身の立場を利用し、融資の稟議を通してやると亜希に迫り…。