マンション上階に住んでいる下馬の妻が亡くなった。怜子の夫は独り身になってしまった下馬を気にかけ、自宅に招く。香典返し、おすそ分けのお返し、お返しのお返し…。傷心の下馬にとって、いつも明るく出迎えてくれる怜子はいつしか心のよりどころとなっていた。……そして。